トランプ訪問に抗議!日韓首脳会見で北朝鮮をけん制

11/07 20:55 更新

 トランプ大統領は日本を出国して韓国で首脳会談を行いました。  7日午後3時半から始まった米韓首脳会談。冒頭から文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「訪韓中に北朝鮮に対して、強いメッセージを期待する」と発言。一方、トランプ大統領は韓国がアメリカの武器を購入して貿易赤字を減らすと応じました。南北軍事境界線からわずか40キロのソウル。そこに25年ぶりのアメリカ大統領の訪問。ソウル警察は3万6000人を動員して最高レベルの警備態勢を敷きました。ソウル中心部ではトランプ大統領に反対するデモなどが予定されていましたが、大統領府周辺での集会は禁止されました。集会が認められないのは文政権発足後、初めてのことです。緊張感が高まるなか、米韓首脳会談は2時間にわたって行われました。トランプ大統領は「北朝鮮は全世界にとって残酷な脅威だ」と強く批判しました。そんななか、北朝鮮が不穏な動きも見せています。アメリカの研究グループ「38ノース」が豊渓里(プンゲリ)の核実験場を撮影した衛星画像を公開しました。6回目の核実験で使用された坑道とは別の坑道で、トロッコの動きが活発になっていることが複数の写真から確認されました。この坑道ではこれまで活動の様子がほとんど見られなかったことから、研究グループは「これまでとは別の坑道で新たな核実験を準備している可能性がある」と分析しています。一方、日本政府は6日の日米首脳会談を受けて早速、7日朝の閣議で北朝鮮に対する日本独自の追加制裁を決めました。制裁は北朝鮮の9つの団体と26の個人に対する資産凍結です。先に来日したイバンカ大統領補佐官でフィーバーし、トランプ大統領の来日でさらに沸きに沸いた日本列島。その成果について、政府は。  菅官房長官:「首脳間の個人的な信頼関係をさらに強固なものにする良い機会であったというふうに思います。こうした会談等を通じて北朝鮮問題に対する今後の対応について、非常に率直で突っ込んだ意見交換をすることができ、日米首脳は完全に一致していることが確認された」  今回の来日では会談のほか、ゴルフや4回の会食も積み重ねて日米の絆を強く印象付けたことで、政府高官は「大成功だったと」評価しています。タイミングを合わせたように東京株式市場の平均株価がバブル崩壊後の最高値を更新。企業の好業績が相次いでいることから、海外投資家が一斉に買いを進めたことが要因です。トランプ大統領を迎えた日米外交が成功したという評価も株価を押し上げた要因との見方も出ています。一方で、トランプ大統領からアメリカ製の防衛装備品を購入するよう迫られたことについては、政府内で温度差があります。  麻生財務大臣:「今、北朝鮮からによる脅威・圧力というものが我々の現実としてありますから、それに対してミサイル防衛とかそういったものに関して、我々の持っているもので今の現状対応ができるかというとはなはだ疑問な点がありますから、そういうものを補う意味でアメリカの武器は大きな意味もつ」  受け入れる声がある一方で、防衛省幹部は「現実的には今の計画以上に購入するのは難しい」と指摘しています。8日、トランプ大統領は韓国の国会での演説も予定されていて、その内容に注目が集まっています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2017