修理後に目パッチリ 日光東照宮の三猿に違和感!?

09/12 18:46 更新

 日光東照宮の「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な「三猿」が、このほど44年ぶりに修理が行われて生まれ変わった。注目は目。見物客などからは、目がパッチリすぎると疑問の声が上がっている。なぜ、こんなふうになったのか。  世界遺産「日光東照宮」。神馬をつなぐ厩(うまや)「神厩舎(しんきゅうしゃ)」にある彫刻といえば、有名な三猿の彫刻だ。今年3月に修理が終わってお披露目されたのだが、違和感を持つ見物客も。  見物客:「目が全然、大きさが違いますね!」  修理前と修理後の三猿は以前に比べ、目のパッチリ度が大幅にアップした印象だ。  見物客:「わお!目が大きい」「(実物は)パッと見て奇麗だと思ったけど、比べちゃうと違いが」「ちょっと今っぽくなっちゃったかな。もうちょっとリアルな方がよかった」「東照宮は小学生とか、修学旅行生が多いのでポップな可愛い感じの方が」  保存会によると、より本来の三猿に近付けようと前回の修理を参考にせず、それよりも前の設計図をもとに修理をした。そのため、修理前との違いが生じたという。ただ、目のパッチリ度は想定よりも大きかったようだ。  日光社寺文化財保存会・浅尾和年技師長:「(職人の)力量的な差異が出てくるが、それは許容の範囲として線の太さとか、目の大きさとか確かに比べられると大きいというのは否めない」  30年から40年に一度のペースで全面塗り直しの修理が行われてきた三猿。専門家は、塗り直しのたびに変化していくこと自体に首をかしげる。  奈良文化財研究所、元建造物研究室長・窪寺茂さん:「やっぱり再現できていないんじゃないですか。文化財修理としては、何回も塗り替えて変わっていくというのはありえない」  実は同じ東照宮の修理を巡っては、国宝の「眠り猫」でもひと騒動が。つぶっているはずの目が、修理後には開いているように見えたのだ。原因は黒の一本線で描くべきところを灰色の絵の具も使用したため、目を開けているように見えてしまったという。参拝客からの指摘で再修理を行った。では、猿のパッチリお目目はどうするのか。一連の修理に対し、日光東照宮側は。  日光東照宮のコメント:「今回の修理に関する資料を今後の部分補修、あるいは全面塗り替え修理に備えて保存会の修理検討課題として活かして頂きたい」